玄関と廊下を開口
編集処理自身は、今までの操作の組み合わせ/繰り返しとなります。
玄関と廊下はつながっているため、この部分の開口は壁全体に行う必要があります。
また、玄関と廊下は床高が異なるため、段差でできる側面を意識するようにします。
以下の編集が必要になります。
- 玄関の内壁
- 玄関の幅木
- 玄関の廻りぶち
- 廊下の内壁
- 廊下の幅木
- 廊下の廻りぶち
- 玄関と廊下の床が作る段差を埋める
以下のように、赤い部分の壁を削除します。
玄関と廊下の壁部分を削除し、角部分が直角になるように編集していきます。
壁を削除
玄関と廊下を挟む壁を削除します。上面図で操作します。
内壁の「玄関」「廊下」をブラウザで選択すると、廊下の内壁が玄関を横切るように面が張られています。
形状編集モード で「ループスライス」を使用して、廊下側の稜線上をクリックして面を分割します。
面選択モードに切り替えて、玄関と廊下の面を選択。削除します。
壁の角を整える
上面図で、壁と廊下の角部分を整えていきます。
ブラウザでは「内壁」の「玄関」「廊下」を選択した状態としておきます。
以下のような頂点になっているため、形状編集モード +頂点選択モードで下画像の赤いラインに沿うように調整します。
玄関側の内壁が、廊下の壁芯にくるようにします。頂点を揃えますので「頂点整列」機能を使用します。
「内壁」の「玄関」のみをブラウザで選択し、廊下側の頂点を選択。
ツールボックスの「編集」-「共通」-「その他」-「頂点整列」を選択します。
ツールパラメータの「最小」「最大」のZ値を見て、上面図で上方向(-Z方向)に合わせるようにします。
「Z」チェックボックスのみをオンにし、「最小」でのZ値を入力して「適用」ボタンを押します。
これで、玄関の壁が廊下寄りになりました。
内壁の「廊下」を選択し、角部分の頂点を選択。「頂点整列」機能で、ツールパラメータの「種類」で「Xの中心に整列」を選択して、
頂点を揃えます。
コントロールバーで「オブジェクトスナップ」をオンにして、スナップ設定ウィンドウの「ポリゴンメッシュ」「頂点」チェックボックスがオンになっているのを確認。
上面図の下側(+Z方向)の頂点をドラッグして、玄関の内壁の頂点に一致するように移動させます。
以下のようになりました。透視図で見ると、廊下側の内壁で穴が開いています。
上面図で廊下側の角の2頂点(天井側と底側の計4頂点)を選択し、ツールボックスの「編集」-「メッシュ」-「編集」-「面を張る」を選択します。
これで、以下のように廊下の内壁の面がふさがりました。
この処理を反対側の玄関と廊下の角でも行い、以下のようになりました。
壁の廻りぶちを整える
次に、玄関と廊下の廻りぶちを整えます。
下画像の赤枠部分の廻りぶちを削除し、離れている部分をつないでいきます。
廻りぶちは、玄関と廊下側で同じ高さのため、壁と同じ手順で編集します。
上面図で廊下の廻りぶちをループスライスで2か所分割し、玄関と廊下を遮っている面を削除します。
角部分の廻りぶちが離れています。
上面図で「頂点整列」でそろえた後、「オブジェクトスナップ」をオンにして角部分に頂点を移動させます。
上面図で廊下側の角の2頂点(天井側と底側の計4頂点)を選択し、ツールボックスの「編集」-「メッシュ」-「編集」-「面を張る」を選択します。
もう片方の角部分も同様の処理を行い、廻りぶちの角を直角にしました。
床の側面を埋める
玄関と廊下の床は段差があり、玄関のほうを低くしてます。
下画像のように、玄関と廊下の境界の側面は穴が開いてますので、ここを埋めます。
ここでは1段の段差を設けて、2つの直方体を階段的に並べることにしました。
玄関側の床の高さは地面から170mm、廊下側の床の高さは地面から610mmとしていますので、610-170=440mmの高さがあります。
また、玄関のX方向の幅は壁芯間で1820mmとなっています。
階段状の直方体としては、1820 x (440/2) x 400のサイズで1段目、1820 x (440/2) x 200のサイズで2段目、としました。
以下は1段目の配置。
以下は1段目の上に2段目を配置。
赤のラインは、壁芯になります。このように配置することで、少し壁にめり込む形で段差を設けるようにしています。
壁の幅木を整える
床と段差に合わせて幅木を整えていきます。
玄関側の幅木を、段差のところでループスライスし(下画像の赤丸のところ)、
廊下側の面(下画像の緑色の枠内)を選択して削除します。
廊下側の幅木を、玄関の壁の箇所でループスライスし(下画像の赤丸のところ)、
玄関側の面(下画像の緑色の枠内)を選択して削除します。
「頂点整列」や「オブジェクトスナップ」を使用して、幅木の先端を壁の角部分に合わせます。
幅木の先の面に穴が開いているため、先端の4つの頂点を選択して「面を張る」を実行します。
反対側の角でも同じように行います。
最終的に玄関と廊下部分は以下のように開口されました。
開口部分の処理は、全部が開口されて角ができたり段差がある今回のような箇所が一番手間がかかりそうです。
壁に窓やドアをつける場合の開口は、それほど手間はかかりません。
次回は、窓と室内ドアの開口処理を行います。